皮膚疾患全般

アトピー性皮膚炎、じんましん、尋常性乾癬、脂漏性皮膚炎、ふけ症、にきび、円形脱毛症、尋常性白斑、湿疹、かぶれ、いぼ、帯状疱疹、ほくろ、脂漏性角化症、などの皮膚疾患全般の治療を行います。

当クリニックでは、患者さんそれぞれの治療目標を設定し、目標達成に向けた治療法や対策を提案します。疾患によっては、通常の治療だけでなく、光線療法や生物学的製剤の使用を提案することも可能です。特にアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、蕁麻疹は生物学的製剤による治療の効果が大きく、今後さらなる発展が期待されています。全ての患者さんに適用となるわけではありませんが(重症度などの基準があります)、気軽にご相談ください。内容について、できるだけ分かりやすくお話しします。

生物学的製剤について

生物学的製剤とは、バイオテクノロジーの技術を使い、病気を引き起こす原因となる物質や細胞の分子だけを標的にし、それを抑え込むように設計された薬剤です。皮膚科領域では主に尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎など、慢性的に皮膚に炎症が起きてしまう疾患の治療に使用され、既存の外用薬などに比べて高い有効性が報告されています。しかし、これらの薬剤の中にはどの施設でも使用できるものではなく、皮膚科学会から承認された施設でしか使用できない薬剤もあります。

当院は、開院後より「生物学的製剤使用承認施設」「アトピー性皮膚炎におけるJAK阻害剤内服薬使用施設」として承認されており、生物学的製剤による治療を選択する患者さんが増えてきています。また、他施設(主に大学病院)で生物学的製剤による治療をしていた患者さんが、通院の利便性を考え当院で継続治療を行う例も増えてきています。これまでの治療で皮膚症状をうまくコントロールすることができず困っている患者さんは、診察時に生物学的製剤使用についてご相談ください。

生物学的製剤による尋常性乾癬の治療について

尋常性乾癬に適用のある生物学的製剤の多くは注射薬でした。薬剤費や注射に対する不安感などもあり、なかなか使用に踏み切れなかった患者さんたちに、生物学的製剤の入門編のような位置づけの内服薬が使用できるようになりました(詳しくはソーティクツ錠についてのページを参照ください)。この薬剤をきっかけに、治療効果を確認しながら注射薬に移行するなど、困っている患者さんの今後の治療選択肢を広げるきっかけになれば幸いです

生物学的製剤によるアトピー性皮膚炎の治療について

アトピー性皮膚炎については、この数年で使用できる生物学的製剤が増えました。当クリニックでは注射薬(デュピクセントやミチーガなど)による治療だけでなく、オルミエント、リンヴォックなどの内服薬による治療も行っています。治療を希望する患者さんは診察時にご相談ください。

生物学的製剤の適用疾患

アトピー性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎、など。疾患毎に適用基準があります。また、使用する薬剤により、連携先の病院での治療を推奨する場合もあります。
使用できる薬剤:デュピクセント、ヒュミラ、コセンティクスなど。診察時にご相談ください。

光線療法の適用疾患

アトピー性皮膚炎、乾癬、類乾癬、菌状息肉症、掌蹠膿疱症、円形脱毛症、尋常性白斑、慢性苔癬状粃糠疹
円形脱毛症については局所免疫療法も対応可能です(自費診療になります)。

皮膚科特定疾患指導管理料について

「皮膚科特定疾患指導管理料」とは、皮膚科または皮膚泌尿器科を標榜する保険医療機関において、皮膚科または皮膚泌尿器科を担当する医師が、 別に厚生労働大臣が定める疾患に罹患している患者に対して、計画的な医学管理を継続して行い、療養上必要な指導を行った場合に月1回に限り算定する医学管理料です。当クリニックでも保険請求致します。

B001−8 皮膚科特定疾患管理料

  • 皮膚科特定疾患指導管理料(Ⅰ) 250点(3割負担の方で750円)
    天疱瘡、類天疱瘡、エリテマトーデス、紅皮症、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、先天性魚鱗癬、類乾癬、扁平苔癬、結節性痒疹及びその他の痒疹(慢性型で経過が1年以上のもの)
  • 皮膚科特定疾患指導管理料(Ⅱ) 100点(3割負担の方で300円)
    帯状疱疹、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎(16歳以上)、尋常性白斑、円形脱毛症、脂漏性皮膚炎